home > diary menu > 2013年 > 12月3日

レーシング・ギア


先月のラジチャレ最終戦では,降りしきる雨の中,ブレーキをロックさせながらの近接バトルでよほど消耗したのか,11月後半もずーっと疲れが残ってるような感じで体調が悪く,口内炎が治らなかったりヘルペスができたり胃が痛かったり,オッサンはバテバテでした。12月になってやっと普段の調子に戻ってきた感じ。

レースってやっぱり体力を消耗しますね。しかも単純な筋力だけじゃなくって身体の真底から疲れるというか。


もちろんジムカーナも疲れます。慣熟歩行で何kmも歩きますし,本番はステアリングやGとの格闘ですからね。でも走ってる時間が短いだけに,より純粋な体力勝負っていうカンジかな。まだ回復が早い。それに対してレースはHPよりもMPが削られるというか,精神力が消耗しますね。回復にも時間がかかるってわけ。

まあ,それにしても2週間以上疲れがとれないって...もう歳ですなあ(笑)。


そのラジチャレ最終戦の時の話ですけどね。

決勝レースの出撃直前にメットをかぶってバイザーを開けようとしたらひっかかって開かない。あれ?とか思って何回か動かすうちにバキッと音がしてバイザーの一方が外れてしまいました。

よく見るとメットの側面にある,バイザーを止めてるパーツの一部が壊れてしまってる。何度バイザーを元に戻そうとしても戻らない。

もう出走まで時間もないため,やむなくバイザーを取っ払い,壊れた部分はガムテープで止めて出走となりました。JAFの公式競技なら装備品不備で車検アウトだったかもしれん(汗)。


このメット,約10年前,モータースポーツに復帰する際に購入したアライの2輪用のもの。全日本を始め様々なステージで常に行動を共にしてきた思い入れのある「相棒」なんですが...

元々メットは製造から10年っていう制限が公式競技ではあるぐらいですし,ぼちぼち買い替えの時期が来ていたのは確か。ジムカーナと比べてサーキットの方がメットの重要性は高いし,今回は2輪用の安いやつではなく思い切ってちゃんとした4輪用のやつに買い換えることにしました。


最初は同じアライの4輪用の白メットを買ってペイントしてもらおうかと思いましたが,結構お金もかかるし納期もかかる。12月8日のMFCT@岡山国際にはちょっと間に合わないっぽい。でもMFCTはちゃんとしたJAF公式競技だから壊れたメットでは車検が通らない。

ということでネット上をいろいろ漁り,急遽BELLの4輪用メットを通販で購入することにしました。


アライの2輪用メットとBELLの4輪用メット
※新旧メット比較。アライのメットはガムテープで補修してます(笑)。


おとーさんは頭がデカいので,試着しないで通販で買ってサイズが合うかどうかちょっと心配でしたが,普通にLサイズでぴったりでした。年取って脳みそごと頭のサイズまで縮んだのか(笑)。


4輪用ですので顔面の開口部が小さく,やや視界は狭くなりました。圧迫感がないと言えばウソになります。ただ,あくまで両方をかぶり比べてみて初めて気が付く程度のことで,しばらくBELLをかぶってるとすぐに慣れて来て案外視界の狭さは気にはなりません。

ただ,アライのメットはパッド類を外して丸洗いできるのがすごく良かったのですが,BELLはパッド類を外すことはできません。まあ丸洗いは可能なようですので,夏場とかに臭くなってきたら丸洗いですな(笑)。


一方でこのBELLのメットには大きな利点もいくつか。

2輪用のメットはカラフルですが,アライの4輪用メットは真っ白ですよね。真っ白なメットでは寂しいのでアライのメットだったらペイントを頼むつもりでしたが,結構料金が高いし時間もかかる。ところがこのBELLのメットは4輪用としては珍しく最初からちゃんとペイントしてある。しかもこの柄が結構イカしてる。おとーさん,お気に入りです。

それにSNELLやFIAの最新規格にばっちり通ってるし,国際格式のレースにも対応できる。まあ,ドライバーが国際格式に対応してなきゃ意味ないわけですけどね(笑)。そしてこの際ですからHANSのアンカーもきちんとつけてもらいました。


これまでメットが対応してないので使ってませんでしたが,実はおとーさん,HANS本体は既にちゃんと持ってます。

HANSって,みなさん御存知ですよね。頸の所に装着してヘルメットを固定し,クラッシュ時の頚部,頭部の動きを抑えるというギア。最近レースの世界では装着が義務化されてきてます。それぐらい救命効果の高い安全装置です。


今は乗ってるのがコンパクトカーですし,セントラルなんかではあまり必要性は感じませんが,たまに鈴鹿を走ることを考えるとHANSは絶対にあった方がいい。鈴鹿ならデミオでもストレートエンドでは170km/h出ますし,ブレーキングポイントに他のクルマがオイル撒いたりしてると,ほとんど減速しないままコースアウトする可能性もないではない。

不惑インテ号の最期の時,たかだか80〜90km/hでコンクリ壁にぶつかっただけでも1ヶ月以上の間ムチウチで泣きました。ドライバーもそこからさらに歳とってますし,100km/h超の速度でクラッシュしたら...今度は泣くだけでは済まないでしょう。実際に鈴鹿ではちょくちょく死亡事故も起きてますし。


しかし...カーボンリップを着けようと思っていたお金がこのメット新調でそっくり飛んで行ってしまいました(泣)。まあいいか。ちゃんとしたヘルメットはモータースポーツのためには必須のギア。命に関わるもんだしケチらないようにしよう。


さて,12月8日のMFCT@岡山国際のエントラントリストや当日のタイスケが公表されましたね。今回も朝の6時から受付開始...寒いだろうなあ。

エントラントリストを見るとデミオのモアクラスはおとーさんと織さんの2人だけっぽい。ちょっと寂しいけど,ファインアートのサーキット組2人だけの走行というのも気軽で良い。オッサンとオバさ おねーさんで,マイペースでまったり走りましょう。


ただ,同じデミオでも改造度の低いライトクラスやノーマルクラスには結構な台数のエントリーがあるので,何とかデミオ勢最速のタイムを目指したいところ。今回はタイヤがR1Rなので2分フラットは難しいでしょうが,何とか2分1秒台の前半で走りきりたいなあ。

さあ,新しいメットとHANSで安全にがんばるぞ〜!



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