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どんな大会があるの?

ジムカーナがどんなところで行われているかは分かりましたが,じゃあジムカーナって具体的にどんなイベントがあるんでしょうか。


ジムカーナのイベントが実際に行われている形態を大別すると,

@公式競技会
A非公式競技会
B練習会

の3つに分けられます。


公式競技会」はJAF公式戦のことで,北海道,東北,関東,中部,関西,中国,四国,九州の各地区のチャンピオンを決める「地区戦(地方選手権シリーズ)」と日本チャンピオンを決める「全日本戦(全日本選手権シリーズ)」の2つがあります。全日本戦は各地区を転戦しながら行われます。

何でここで「JAF」が出てくるのか不思議に思う人もいるかもしれません。

JAFの会員に入ってる人はちょっと会員証を見て下さい。

たぶん会員証の表面のどこかにF1やWRCなんかでも出てくる「FIA(国際自動車連盟)」のマークが書いてあるはずです。そう,日本ではモータースポーツを正式に仕切っているのはJAFなんです。JAFの仕事は決してロードサービスだけではないんですね(→JAFの公式サイト)。

したがって,ジムカーナについても,このJAFが仕切った形で行われる「地区戦」や「全日本戦」の大会が最も格式の高い由緒正しい大会ということになります。


しかしながらこれらの大会はその分敷居も高く,ある程度の戦績がないとエントリーできませんし,ライセンスが必須で,クルマを作る(改造する)にもキチンと車両規定を理解してルールに沿った改造をしないといけません。ドライバーのレベルも高く,ちょっとした峠の腕自慢程度では歯が立ちません。


全日本戦の前日公開練習。ギャラリーが真剣な表情でビデオを構えてます。


...じゃあ全くの初心者やおとーさんレベルのドライバーが出られる「公式戦」はないの?

あります!

それが各地区のJMRCが主催するミドルシリーズ(ミドル戦)やフレッシュマンシリーズ(フレッシュマン戦)などです。関東では各県で行われている「県戦(県シリーズ)」がフレッシュマン戦にあたります。ただ,関東以外の地区では参加者の過疎化のためにフレッシュマン戦が廃止され,ミドル戦がフレッシュマン戦を兼ねている場合がほとんどです。

JMRCというのは,JAFに公認されたモータースポーツクラブ(公認クラブ)群の,各地区毎の協議会です。ごく簡単に言うと,各地区毎のモータースポーツクラブの集まりで,モータースポーツに関するJAFの下位組織だと思って下さい。したがってJMRCの主催するイベントも広い意味でのJAF公認競技です。


これらの大会はJAFの「直轄」するイベントではないので,改造がフリーのクラスがあったり,Sタイヤではなくラジアルタイヤで走るクラスがあったり,AT車や軽自動車のクラスがあったり,ライセンス不要の初心者クラスがあったり,比較的自由な雰囲気があります。またコースの難易度も手ごろで,ドライバーのレベルも初級〜中級ということになってます。

ただ,それでもちゃんとした「公式戦」なので,上位に入賞すれば雑誌に名前が載ったりしますし,JAFのメダルやトロフィーや,イベントによっては賞金(少額ですが)をもらえたりします。


ミドル戦の表彰式風景。6位ギリギリ入賞でトロフィーと賞品「お米」もらってイヤッホー!
全日本戦なんかと比べるとアットホームでのんびりした雰囲気です。

JMRCを構成する一つ一つのクラブも公式競技を主宰する資格があり,地方によって独自のシリーズが開かれていたりします(姫路セントラルシリーズなど)。個性的なルール設定やクラス分けがされていることが多く,こちらも自由でのんびりした雰囲気があります。ライセンスが要らないクラスもあり,練習走行が設けられたりしているので,初心者にはお勧めですね。


これらをまとめると,下図のようになります。
上手くなるにしたがって下から上にステップアップしてもいいですし,チャンピオンを目指して初級〜中級イベントを長く楽しむ人もいます。年間シリーズチャンピオンになると,「卒業」ということで,次の年の同シリーズには出られなくなりますが。


難易度初心者クラスライセンス改造制限*
全日本超・上級ねえよ!厳しい
地区戦上級なし厳しい
ミドル戦初級〜中級あり不要〜要緩いクラスあり
県戦・フレッシュマン初級もちろんあり不要〜要緩いクラスあり



※もちろん各イベントごと各クラスごとに車両改造規則はきちんと守らないといけませんよ。
ここに書いているのは改造制限の厳しいクラスが主かどうかです。


・・・・・・


さて,JAFやJMRCと全く関係なく開かれているイベントもあります。

それが「非公式競技会」です。主催しているのはJMRCに所属しているクラブのこともありますし,モータースポーツショップのこともあります。ジムカーナ好きの個人や全日本クラスの選手が開いていることもあります。


非公式の競技会で有名なのは「G6シリーズ」ですね。

これはジムカーナに縁の深いショップが関東と中部〜関西で6つずつ集まり(現在は中部〜関西のみ),独自に改造規定やクラス分けを設定して,年間8戦でシリーズ開催しているイベントです。3位までに入賞すると金・銀・銅色の「G6ステッカー」をもらえるのですが,入賞しないともらえないレア・アイテムなので人気が高いです(笑)。

競技会としての運営・進行もしっかりしており,クラス分けが細かくなされているため,どんなクルマでも,誰にでも,入賞の可能性があります。ライセンスは全く不要ですし,エントリー費も安い目で,初心者には非常にお勧めの競技会です。


これがレアアイテム「G6ステッカー」。


練習会」は,個人が開いている小規模なものから,ショップやクラブが開催している競技会形式のものまでレベルはいろいろです。でも基本的にこの世界は初心者歓迎ですし,初心者お断りなんて練習会は絶対にありません。

競技会であれば,公式戦であろうと非公式戦であろうと,基本的に1日2-3本しか走れません。これは腕試しにはいいのですが,練習にはなりません。初心者が経験値を上げ,レベルアップしていくためには練習会で1日たっぷり走りこむことが必須です。

いきなり競技会に出てみるというのも悪くありませんが,思慮も分別もある大人だったら,まず十分な準備をした上で渋ーくデビューを飾りたいところですよね。

おとーさんは,まずこの練習会に何度か行って腕を磨いてから,公式・非公式競技会の初心者クラスでデビューすることをお勧めします。


また,別に競技会にデビューしなくっても,練習会だけでも十分ジムカーナを楽しめます。競技会には出たことないけど,ずーっと練習会で走りを楽しんでる,なんて人もたくさんいますよ。



某練習会にて。練習会でしっかりクルマの動きをつかんでおくことが重要。




今回のまとめ

・日本のモータースポーツを正式に仕切ってるのは「JAF」。
・JAF公認の「公式競技会」は,「全日本」を頂点に,「地区戦」,「ミドル戦」,「県戦(フレッシュマン戦)」というヒエラルキーを形成している。
・ミドル戦や県戦にはライセンス不要の初心者向けクラスがあり,あなたのデビューを待っている。
・非公式の競技会にも魅力的なイベントがある。非公式だからもともとライセンス不要。こちらも初心者のデビューにもってこい。
・しかし,いきなり競技会にデビューするのも悪くはないが,思慮も分別もある大人は,まず練習会である程度準備をした上で渋ーくデビューを飾りたいところ。



Updated on Jan 7, 2012.

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