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寒稽古


ふふふ...今年も娘にもらったVDのチョコを食べながら書いております。娘を持つパパにしか味わえないゼイタクな愉しみ。

でもね,実は今年は手作りのチョコじゃなくって市販のチョコだったの...こうやってだんだんパパの地位は下がっていくのね。パパちょっと寂しい... (´;ω;`)。


話は変わりますが(いきなりかい!),いや,寒いですな。

冬だから当たり前とは言いつつも寒いものは寒い。この間なんてちょっとデミ助を洗車してたら手がシモヤケで赤く腫れあがってしまいました。まあ痒いの痒くないのって。

シモヤケで手が痒くなるなんてホント久しぶり。ここ数年暖冬が多かったので,今年のような冬らしい冬が来ると「冬ってこんなに寒いもんだったんだ」と改めて思いますな。


しかし寒い寒いと言いつつ気がつくともう2月も後半。開幕戦の申し込みもぼちぼち始まります。寒いからといって休みの日に家にすっ込んでるわけにはいきません。2012シーズンに向けてしっかり準備をしていかないといけません。

前回のdiaryにも書いた通り,今年のシーズンに向けておとーさんとデミ助はいろいろな点で「変化」を意識しております。

これまでずっと意地でも変えずに使い続けてきたパーツなんかも,とりあえず一度違うものを試してみよう。世には一度変えてみないと絶対に分からない事実もある。変えてみて,違いが判らなければ,ちっとも速くならなければ,胸を張って元に戻せばいい。

ということで足周りから駆動系,エクステリアに至るまでいろいろなところが新しくなったデミ助の最終テストのため,このクソ寒い中を走ってまいりました。

その名も「近畿N1 vs S1500最速決定戦」!


極寒の名阪スポーツランドDコース


実は近畿のN1クラスとS1500クラスは,乗っているクルマの車格が近いというだけでなく,なぜかよく練習会で顔を合わすこともあって(練習熱心?),以前からメンバー同士仲が良いんですよ。昨年の合同忘年会で「N1とS1500とどっちが速いかガチンコで勝負しようやないか」という声が出たのをきっかけに,今回何人かのメンバーが幹事をして下さってこういうコンパクトカーばっかりの楽しい合同練習会が実現しました。


しかし寒い!

朝一番の気温はマイナス3℃。路面温度もマイナス0.8℃。
会場になる名阪Dコースは霜で真っ白に凍てついております。
夜明けの空に浮かぶ下弦のお月様もあまりの寒さにかじかんで小さくなってます。


下弦の月も縮こまる寒さ


この凍てついたコースに色鮮やかなカラーリングの競技車が続々集まってきます。しかも車種はヴィッツとかヴィッツとかヴィッツとか...ヴィッツだらけ(笑)。他もデミオとかフィットとかお買物車ばっかり。なかなか微笑ましい光景です。


幹事メンバーがサクサクとコースを設定して下さる間に荷物を降ろし走行準備。そして午前中は変形8の字や間隔11歩の狭いスラロームをメインとしたパート練習でスタート。メンバーが交代でオフィシャルをしながら,ひたすら修行のように走りこみます。

とにかくステアをいっぱい切ってサイドを引きまくるコース設定のため,2-3本続けて走ると汗が噴き出てきます。何本か走ってパドックに戻り,ヘルメットと着込んだジャンパーを1枚助手席に放り出し,ドアを開け外に一歩踏み出すと外気の冷たさが非常に気持ち良い。微かに自分の身体から立ち上る湯気に差し込んできた朝陽が当ってキラキラしてる。

ああ,気分はサイコー!
やっぱクルマ道楽は止められません(笑)。


シーズン開幕に向けて,デミ助のセッティングにもいろいろと変更点はありますが,ドライバー自身にも変化が必要だと感じてます。

おとーさんはとにかくこれまで年甲斐のない「思い切りの良さ」が身上でした。とにかく高速コーナーを踏みっ切りで行くとか,縁石でばっこんばっこん飛んで行くとか,見ている人に「あいつは(速くないけど)スゴイ」と言ってもらえるような,そういうアグレッシブなドライビングが目指すところでした。

今もこういうドライビングを止めようとは思ってません(止めへんのんかい!)。でもアグレッシブなだけではある程度のレベルより上には行けない。それもよーく分かってきました。これまでと違う走りの「引き出し」がもっともっと必要。


そしておとーさんが最も必要としている引き出しがサイドターンの引き出し。

これまでおとーさんはブレーキングしながらアプローチしてきて,比較的早い段階でサイドを引いてリアを出し,サイドをおろすタイミングとステアとスロットルでターンの弧を調整しながら立ち上がる,というやり方でしかターンができませんでした。いや別にこれはこれで間違っているわけではなく,これもターンのやり方の一つ。

しかし3年ほど前のD練でAZUR星人さんに「C地区ターン」を教えてもらい,また違ったターンの引き出しがあることを知りました。これもまた一つのターンのやり方だけど,この方がターンの半径を小さくすることができ,場面によってはこっちの方がずっとタイムに結びつく。


それ以来パイロンがメインの練習会の度にこのターンを習得すべく練習してきたのですが,クルマのセッティングが合わないこともあってかなかなか上手くなりませんでした。ところが今回クルマのセッティングを大きく変えたことでこのターンがやっとできるようになりました。カギはデフのセッティングにあったんですね。

ということで汗をかきながらガコガコとサイドを引きひたすらターンの引き出しを増やすべく練習練習。と同時に新しいスプリングに合うショックの番手も探して行きます。


...とまあ結構忙しく走り回ってる間に午前の部は終了。お昼はスープや味噌汁の配給があり,寒い中ですのでホントにありがたい!身体が温まります。


・・・・・・

そして午後からはいよいよ近畿ジムカーナN1クラス対S1500クラスのガチンコ対決です。狭いDコース内にスラロームあり450度のターンあり定常円ありのコテコテ1分弱のコースが設定されます。

きちんと慣熟歩行もやって攻略法を練り上げます。鍵は高速コーナーよりもスラロームやターンのつなぎの部分をどのくらいスムースに失速しないで抜けられるか,かな。路面にバンクやうねりがあるのでターンにも細心の注意が必要。いろんなターンの引き出しを臨機応変に使いこなせるか。まさに午前中の練習の成果が問われます。


1本目。
とりあえず探り探りの90%走行で行きますが...どうもいけません。90%どころか70%ぐらいで走ってしまってる。スラロームも詰まってるし,ターンからの立ち上がりもぬるい。ターンもきれいに回ろうとし過ぎて旋回速度が落ちてます。

もちろん結果は超ぬるいタイム。N1のみなさんはもちろんS1500の同士にも思いっきり負けてます。みんな思いっきり本気モードやん(笑)。これではマズイ。


ということで2本目。
気合を入れて思いっきりパイロンぎりぎりを攻めます。サイドをガコガコ引いてターンの弧を締め上げます。ちょ,おっさんマジじゃね?っていうぐらい必死の走り(笑)。

1本目から約2秒上げてS1500勢の中ではトップを奪取。何とかベテランの面目を保ちました。しかしそれでもN1トップのM選手からは0.3秒遅れ...ということは,うーん,今回のN1対S1500の対決は,S1500の負けです。


勝負が決まったところで簡単なミーティングをしてその後は本番コースを好きなだけ練習走行。なぜか助手席にかね:さんを乗せて走った1本がベストタイムでした。ターンの練習もしっかりできたし,開幕戦に向けてのセッティングもほぼ決まったし,最後はもう「お腹いっぱい」で楽しい1日が終わりました。とてもホットな寒稽古でした。


さあ3月の開幕まであと1ヶ月。

おとーさんももう立派なベテラン選手。開幕までに何をどうすべきかはよく分かってます。後はやるべきことを淡々と進めて行くだけ。


とにかく,走り続けて行こう。
そしてそのためには「楽しく」走ろう。

記録より記憶に残る走りを,速さよりも個性を大事に,をモットー(言い訳)にオッサンらしい,自分らしい走りをして行こう...と自分に言い聞かせる今日この頃です。



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