home > diary menu > 2009年 > 7月10日

コンクリ壁の向こう側


7月になり梅雨もラストスパートに入ってきた感じですね。
今週末は近畿ジムカーナ・ミドルシリーズ第5戦です。

年間6戦しか出られないおとーさんは,3月,4月,6月と3戦を消化して,ちょうどシーズンの折り返し地点。本当は今週末の第5戦はパスして8月,9月,10月とあと3戦走るつもりでした。

というのは,この第5戦の会場である名阪スポーツランドEコース,おとーさん,あまり相性が良くないんですね。


...いや,実際には過去に2回本番で走って2回とも何とか入賞はしてるんですが,1コーナーでいつもタコってしまうし,インフィールド部分のリズムがつかめず,自分では満足行く走りができたことがない。どうも苦手感が漂います。

しかもこのEコース,コース幅が狭い上,コースアウトするとすぐそこにコンクリート壁が迫ってる。実際,過去何人ものドライバーの愛車をスクラップ場送りにしている名うての「カーイーター」,魔のコースなんですよ。

みなさまご存知の通り,前の愛車,不惑インテ号を雨の中,コンクリ壁への直行クラッシュで失っているおとーさん,こういうコースは怖い...怖い,怖い,めっちゃ怖いよぉ〜 ((((;゚Д゚))))


...ということで,開幕当初,このEコースで行われる第5戦はハナっからパスのつもりでした。
シリーズ全8戦で,うちポイント有効は6戦。嫁許可の有無とは別に,最初から2戦はパスしてもいいわけで(→2009年度参戦計画)。当然,苦手なEコースはパスするでしょ。


ところが,ここに来て10月の最終戦が職場の大きなイベントと重なってしまい,出場できない可能性が出てきたんですね。そうなるとこの7月の第5戦を走っとかないとしょうがない。

...それでもギリギリまでエントリーするかどうか迷いましたが,締切日直前になってやっとエントリーする決心がつきました。とりあえず走ろう!


ところがね,やっと走る決心がついたと思ったらお天気予報が...日曜日だけ雨
だから雨のEコースは嫌なんだって... (;´д⊂)


いまだに目を閉じると不惑号の最期の瞬間がまざまざと浮かんできます。

次戦での起死回生を誓った豪雨の中の練習走行。
必死でサルのように走り込み,やっと何か手ごたえをつかみつつあったその時。

普通に踏んだはずのブレーキが突然フルロック。

氷の上に乗ったかのようにつつーっと真っ直ぐ滑っていく愛車。

目の前にぐんぐん迫ってくるコンクリ壁。

必死でブレーキペダルの踏力をコントロールするもフロントタイヤのグリップは全く戻らず。

自分の喉からほとばしり出る「あああ〜」っていう情けない叫び声。

そして...どすーーん!という重い衝撃。ラジエーターから噴出す蒸気。


わずか2-3秒の映像ですが,今でも脳裏に鮮明によみがえります。
悪夢...まさに悪夢です。


怖いです。

ホント怖いです。

二度とあんな辛い,悲しい思いはしたくない。




でも。

走らなければ結果は出ません。

今回の第5戦に出なければ,元々ダメなシリーズ順位がさらに下がるだけ。


おとーさんの目の前にある汚れたコンクリ壁。

こいつは,これからもジムカーナを続けて行く以上,いつかは越えなければならない壁。
いつかは克服しなければならないトラウマです。

今回,おとーさんが戦うのは同じS1500クラスのライバル達ではなく,自分の中の壁。


雨の名阪Eコース。

コンクリ壁の向こう側に悪夢の終わりは見えるのでしょうか。それとも...


前のDiaryへ前のDiary | PAGE TOPへPAGE TOP | 次のDiaryへ次のDiary