home > diary menu > 2007年 > 6月5日

彼女の遺してくれたもの


不惑インテ号の亡骸はショップにそのまま引き取られることになり,先日,ステアリングやシートなど,次の競技車に引き継げそうなパーツだけ自分で外して持ち帰ってきました。


壊れたクルマをもう一度よーく見て,改めて事故の際の衝撃のすごさにビビリました。


クルマの左フロントが斜めにぺっちゃんこになり,エアコンのコンプレッサーなどの周辺部品がエンジンブロックに思いっ切りぶち当たってます。こりゃ間違いなくエンジン内部にもダメージ及んでるわ...エンジンマウントもひしゃげてるし。

左の足回りも直接コンクリにヒットしたみたいで,左フロントのホイールハウスは完全につぶれサスのアッパー部分も大きく変形しています。TE37も縁が大きく削れて,ホイール全体が微妙に歪んでるみたい。足回りの部品を回収しようにも素人ではどうにもできませんし,そもそもこのダメージでは,どう考えても外したパーツを再利用できる見込みはなさげ。

エンジンやミッション,タワーバーなどを介してダメージは右フロントまで及び,右のサスアッパー辺りも大きくゆがんで,塗装がバリバリ割れてます。タイヤの切れてる向きとハンドルの切れ角を見ると,右フロントのアーム類も結構曲がってるっぽい。こりゃ,右フロント回りのパーツも再利用できるかどうかは微妙...

2速全開の状態からハイドロ起こしてそのまま真っ直ぐコンクリートウォールまで滑走したので,たぶん80km/h前後の速度から全く減速しないままで激突...まさに激突したわけですね。そりゃ,3週間経ってもまだ首や肩が痛いわけだ...でも,それぐらいのケガで済んだのは,不惑インテ号本体がつぶれてショックを吸収してくれたのと,4点ハーネスのおかげ。
4点ハーネスで抱き止められたおとーさんの鎖骨の部分には左右ともアザができましたから。

これまでどしゃ降りの雨の中でも溝のないSタイヤで平気で走り回ってましたが,今後は十分気をつけたいと思います。当たり前ですね。アホですね。


さて,今度こそ本当のお別れの時。
ショップ近くの廃車置場の空き地で。

いつも競技で走り終わった後にやってたように,「よくがんばってくれたね」ってな風にダッシュボードをポンポンと叩いて,クルマを下り,鍵をかけました。

「さよなら,バイバイ,3年間ありがとう」

最後にもう一度だけ振り返った我が目に映った不惑インテ号は,のどかな夕陽とタンポポの花とヒバリの声に囲まれて,意外にも,とっても幸せそうに見えました。

何だかちょっとだけ「これで良かったのかな」という気分になって,もう後は振り返らずに空き地を後にしました。

ありがとう。おとーさんに元気をくれてありがとう。
おとーさんは前に進みます。決して挫けません。つかみかけていた何かをしっかりつかんで,自分で納得の行くポジションに立つまでは,まだまだ走ります。

ありがとう,さよなら。


・・・・・・

さて,次の競技車に引き継げるパーツ以外にも,手元にいろいろインテグラ用のパーツが残ってしまいました。嫁さんの中古車嫌いを考えると,今後インテグラで競技に復活することはムリなので(インテグラが新型車で再販売されるとも思えないし)残しておいても仕方ない。

それに,不惑インテ号はまだローンが1年ぐらい残ってる状態...


売りましょう!

なんだか赤貧の中で労咳に倒れた亡妻の形見の品を質屋に持って行く人でなしのオッサンのような気分(意味不明)ですが,そんなことは言ってられない。ちょっとでも回収できる資金は回収してローンの清算や次の戦闘車両の改造費に回さないと,いつまで経っても復活なんてできない。


...ということでみなさま。

以下のページに残ったパーツのリストを作りましたので,良ければご協力をお願いいたします。

For Sale ―パーツ売ります― (終了しました)

6月下旬ぐらいまでみなさまのご連絡をお待ちしてます。原則的にはオークション形式で,一番高い値段をつけていただいた方にお譲りいたしますが,あくまで個人的なものですので,お急ぎの方には即決や早期終了などのご相談にも応じます(笑)。送料着払いでの全国発送もいたしますが,できれば手渡し希望です。

リストにないものでも「こんなモノ持ってないか?」ってなモノがありましたらお気軽にご連絡下さい。メアドはproject_fuwakuとyahoo.co.jpをアットマークでつなげておくんなまし。

セコいようですが,どうぞよろしくお願いします m(_~_)m



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