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おわびと決意


この前の週末は近畿ミドル戦の開幕でしたね。かなり寒い1日だったようですが,勝った人も負けた人も1日楽しめたかな?


2年半ほど前,おとーさんは光栄にもJMRC近畿ジムカーナ部会の末席に名前を加えていただきました。

その頃はまだ近畿のミドル戦には平均100台弱のエントリーがあり,各クラスともある程度の台数でコンペティティブな走りを楽しむことができました。

しかしその後,厳しい社会情勢の中で参加台数はどんどん減少,昨シーズンはとうとうクローズド扱いのEXPクラスを加えても参加台数60台ちょっとなんていう大会が出てきました。数年前から不成立が続いていたSB2,SB3クラスに続いて,花形クラスであるはずのN1,N4クラスにもほとんどエントリーが無く,不成立が続くようになりました。


もちろんそういう状況を,ジムカーナ部会も指をくわえて眺めていたわけではありません。

もう何年もの間,参加台数の減少やその対策について部会や主催者の間では熱く激しい議論が続けられ,おとーさんもその中で無い知恵を絞ってトンチンカンな意見やアイデアを出させていただきました。もちろんそのほとんどが使い物にならず即座に却下でしたけどね(笑)。


イベントそのものの魅力を高め,参加して,1日走って,「楽しかった」と言ってもらえるように。

それでいてモータースポーツとしての「質」は絶対に落とさず,競技としての公平性や厳密性はしっかり維持。

そしてイベントに参加するためのドライバーの負担を,経済的にも,時間的にも,極力軽減。

いろんな車種,いろんな改造度,Sタイヤかラジアルか...選択肢はなるべく豊富に。


...言葉にすると簡単ですが,これら相互に矛盾する要求を満たす,しかも即効的で現実的な施策を考えていくのは非常に大変なことです。しかも失敗は許されません。ある意味これも一つの戦いです。

そのような中から今年のミドルシリーズに向けていくつか大きな変革がもたらされました。それがラジアルタイヤで走るクラスの拡充,全員3本以上走行(SLと別に練習走行1本),新人紹介キャンペーンなどです。


この開幕戦,どれくらいの数のドライバーが集まってくれるのか,その変革に関わった人間の一人として,胃が痛くなるような緊張感を持っておとーさんは見守っていました。

そして結果は,ミドルシリーズのレギュラークラスが久々の70台,クローズドのEXPクラスを含めて79台。昨年にはない台数が集まって下さいました。もちろんまだまだ数年前に比べると寂しい台数ですが,とりあえず大きな変革の結果として台数減少に歯止めがかかったのは,それだけでも嬉しいことです。

ジムカーナ部会や主催者の方々の大変な努力に拍手を送るとともに,これからもどうか楽しくコンペティティブなイベントを目指してがんばっていただきたいと思います。



...お前,何を他人事みたいなこと言って拍手送ってるんだ? お前も部会員だろ? と言われるかもしれません。

...実はおとーさん自身は,2週間ほど前に部会員のお仕事を辞めさせていただいたんです。ですからこの開幕戦は全くの部外者として迎えました。リザルトが公表されるまで参加台数も知りませんでした。


大してお役にも立てないまま,しかも2012年シーズンはこれからというこの時期にケツを割るのは自分でも大変情けなく残念なことですが,どうしてもこれ以上は続けられなくなってしまったため,こういう結論に至りました。

部会の方々以外にも,これまでいろいろお声をかけてくださった方,ご意見を聞かせていただいた方,本当に申し訳ありません。またこれまでお世話になりありがとうございました。


こんな形で部会を辞めるというのは,近畿のジムカーナに対する重大な背信行為だと感じましたので,一時は「もう近畿のジムカーナは一切走るまい」と覚悟していました。実際に2012年の参戦予定を全て他地区への遠征で組み直し,スカラーシップの対象シリーズを変更してもらうべく連絡を入れる寸前まで行ってました。


しかしよく考えたら,おとーさんが遠くまで行って他地区のシリーズを走ったところで誰がどんな得をするっていうのか。むしろ近畿のジムカーナからまた1台減るだけじゃないのか。

それにおとーさんがこの世界に引き込んだ(笑)何人ものドライバーが近畿でがんばってるっていうのにおとーさんが勝手な理由で他所へ行っちゃうっていうのもどうよ。一緒に表彰台に立とうって言ったんじゃなかったの。

今回のミドル開幕戦のエントラントを見てるといろいろ知ってる名前がいっぱい。昔,同じクラスでおとーさんと競り合った懐かしいベテランさん,練習会で会った将来有望な若者,おとーさんが代表をしてるクラブの人も何人もがんばってる。中には新人さんも2人いるし。

ダメだよ。他の地区に行くなんて言ってる場合じゃないよ。アンタもしっかり近畿で走らないと。まだまだちょっとずつでも近畿のジムカーナのためにできることはあるんじゃないのか!?



ということで,ワレどの面さげて近畿のシリーズ走っとるんじゃ!と言われたらその時は他地区に武者修行の旅に出ることにして,それまでは恥を忍んで近畿のシリーズをそのまま走らせていただくことにしました(あくまでクルマを下りる選択肢はなし)。

さっき地区戦第2戦の申込書を郵便局に持って行きました。

どうかみなさんこれからも近畿の大会でお会いした時には石を投げたりオシッコをかけたり(誰もかけねーよ)しないで生暖かく見守ってやって下さいね。



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