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老体にはムチを


ミドルの最終戦でそれなりの感触をつかめたおとーさん。ぼちぼち来期に向けての準備に入ってます。

今年に入ってジムカーナの世界ではSタイヤを使うクラスから普通のスポーツラジアルを使うクラスに人が流れ始めてます。全日本でもラジアルで走るPNクラスがかなり賑わうようになっていますが,もちろん来期もSタイヤを履いてNクラスやSAクラスでがんばる方もおられるでしょうし,人により,また地域により,事情は様々だと思います。


おとーさん自身も,デミ助をPN車両にしてPNクラスに出るか,来年はまだS1500車両のままで行くか,悩みどころです。

S1500車両をPN車両にするためには,

1.エンジンマウントをノーマルに戻す

2.ブッシュ類をノーマルに戻す

3.ストラットタワーバーを外す

4.タイヤの銘柄,サイズを変更(所属地区や全日本に出るかどうかで違いあり)

などの変更が必要(他にもラジエーターキャップとかファンのコントロールとかがNG)。

全体的には若干のデチューンですが,ノーマルパーツさえ保存してあればそれほど大がかりな作業ではありません。また現在の近畿S1500では195までに制限されているタイヤ幅が,PN1車両になれば205まで使えます(デミオの場合)。おそらくPN車両になったからすごく遅くなるということはなく,むしろコースによっては速くなるでしょう。


全日本はもちろん,近畿地区戦にもPNクラスはあります。一方S1500クラスは,各地区戦にはあっても全日本には時々特設クラスとして設定されるだけです。もし来年から全日本にチャレンジして行こうというつもりであれば(受理されるかどうかは別として),全日本にレギュラーでPN1クラスが設定されているPN車両を選択すべきでしょう。

ただ,PN車両に変更することで若干セッティングも変わるでしょうし,何よりおとーさんの愛用タイヤであるTOYOのR1Rが使える試合と使えない試合が出てきます(少なくとも2011年の全日本では使えませんでした)。

もし使用タイヤを変更するとなると,車両のセッティングだけでなくドライバー側にドライビングスタイルなども含んだ広範囲なアジャストが要求されます。しかし,やっとこさリハビリが仕上がって昨年の状態に戻ってきたかな,というレベルにあるおとーさんにとって,現時点での大きな環境変化ははっきりいってアジャスト困難です。


...そんな理由もあって「できれば来年もS1500車両のままで走りたいな」と個人的に思っていたところ,これまで一緒にS1500を走ってきた仲間の中でも,そのままS1500で走る方向が固まってきた方が何人かおられ,おとーさんも気持ちが定まりました。

少なくとも来年1年はそのままS1500車両で走ります。

全日本は走れませんが,ヘンな色気を出さず地区戦に集中します。

まあ地区戦で秋までに自分の納得行く成績を出せれば,シーズン最終戦あたりでPNにシフトする可能性はないとは言えませんが...


・・・・・・

AZURさんにオーバーホールに出したSオーリンズも戻ってきました。

来期に向けてフロントのスプリングをレートアップしますので,今回のオーバーホールではフロントの車高やストロークの調整に加えて,縁石に乗り降りした際のトラクションがどうとか,リアの動きがどうとか,も,ホンマ,無茶言うなや!っていうぐらいのワガママなリクエストに応えていただきました(笑)。いつもありがとうございます。

ブレーキ系はRIGID(アルファさん)のパッド&新素材シューが良い感じで,よほどリアタイヤが温まってない限り,リアのロック不足に困ることはほとんどなくなりました。

あとはデフとクラッチ,シャフトなど駆動系のオーバーホールをファインアートさんにお願いすれば,もう2012バージョンはほぼ完成です(ミッション本体はまだいけそうだし)。ただこちらはもうちょっと時間とお金のやりくりが必要。


デミ助も先日4回目の誕生日(登録日)を迎え5年目に突入しました。1年を10歳に換算して人間の年齢でいうと,いよいよ不惑の年齢にさしかかって来てる頃かな(10年選手のDC2とかは100歳超えてるんかい!)。かの不惑インテ号は4年目の中盤でクラッシュしてしまいましたので,昔乗ってたSW20以来の長い付き合いの競技車になります。ちょっとくたびれてきたボディーとエンジンにむち打って,まだまだがんばってもらいましょう!


ということで,2012暫定バージョンのチェックも兼ねて,先日のJAF CUPのPN1クラスで見事優勝を飾ったライムM井君主催の練習会にちょっくらおじゃまさせてもらって来ました。



とても気持ちの良い秋晴れの1日でした


午前中のコースは,何とJAF CUP本番コースの前半部分と全く同じ。画像や動画を元にパイロンの位置などもほぼ正確に再現していただいたおかげでJAF CUP本番のトップドライバー達のタイムと自分のタイムを比較できます。


さあ走行準備も整い,遅ればせながら走行待ちの列に加わります。練習会とはいえかなりドキドキしながらスタート!

走り出してすぐのパイロンを右に折れ,島の中を通っていったん外周まで突き抜け,外周を走ってイトウ工業コーナーに戻ってきます。


オーバーホールしたばかりのショックはまだ150kmほどしか走っていないため若干固めですが,縁石にいろいろな角度で乗っても跳ねませんし,縁石を下りた後の挙動が見事に安定,ピタっと路面に吸い付いたようにしっかりトラクションがかかります。

おとーさんの「縁石からボーンと下りた後にトラクションが抜けず一定にかかるように」というワガママなお願いをAZUR星人さんが見事に叶えてくれました。これは来期に向けて大きな武器になりそうです。

スプリングは今回,swiftの10kからハイパコの10.7kに変更してきました。レートの変化は1k弱とわずかですが,ストロークし始めの特性が変わったせいかコーナーの入りの部分では少しアンダーに感じます。ただコーナーに入ってしまうと,これまでよりもロール量が減ってかなりフラットに感じます。イトウ工業コーナーをぐるーっと回るところなど,これまでロール量でタイヤの接地性が影響を受けてた部分で旋回スピードが変わってくるかも。

ただ,まだ自分が新しいスプリングレートに慣れていないせいか,セッティングがまだ合っていないせいか,コーナー全体では微妙にこれまでよりオーバーステアに感じます。自分の狙ったラインよりも拳半分ぐらいインに入っていく感じ。今回は細かいセッティングが目的ではありませんし,今後もっと硬いスプリングも試してみるつもりですので,このへんにはあまりこだわらずドライバーの方で合わせておきましょう。


問題はむしろターンでした。走り出して1本目,2本目,イトウ工業コーナーから手前に戻ってすぐの左180度ターンがどうしてもオーバーターンになってしまい大きくタイムロス。右回りを選択したフリーターンの部分はそれなりにこなせているのですが,JAF CUPでのPN1クラスの上位タイムは45秒8〜9,S1500の上位が46秒のところ,おとーさんは47秒台が精一杯。

まあ元々ターンが下手なのは分かってますよ。進入の車速が適切でないのも分かってるし,ターン失敗を恐れてステアを切り過ぎてるのも分かってるんですが,サイドを引いてロックした後のリアの流れがあまりに速過ぎてステアの戻しが追いつかず,どうしても立ち上がりでクルマが明後日の方向に向かってしまいスロットルを踏めません。これではせっかくJAF CUPのコースを走らせてもらってるのにモッタイナイ。


ということで,あまりセッティングをいじるつもりはなかったんですが,リアのエア圧のみ3.1kから2.8kまで落としました。これで若干ターン時のリアの旋回をコントロールしやすくなるかな。

さあ3本目はわざと自分で気合を入れ,本番と同じぐらいに緊張を高めてチャレンジします。ヘルメットの奥で「がんばれ,がんばれ」とぶつぶつつぶやき,イメトレを繰り返しながらスタートラインにつきます。

ががががっ!と若干ホイールスピンしながらスタート。いったん左へ寄って右にぐいっと折り返し,縁石にはあまり乗らず丁寧に車速をのせてコース奥まで突き抜けます。ぐるっと左に回り,精一杯トラクションをかけながら外周に出てイトウ工業コーナーへ。

さあ,すぐに左の180度ターン。慎重に車速を殺し,フットブレーキを残したままステアを切り込んで行ってサイド! じわじわっとスロットルを開けながら旋回していきます。

よっしゃ!さっきよりもリアのスライドが落ち着いてます。サイドを下ろし,すぐにステアを戻して戻して...立ち上がりの方向とステアとスロットルのタイミングがぴったり決まりました。パイロンに近いところでうまくターンが決まりました。


外周を順方向に走り,もう一度島の中に入ってきてフリーターン。右回りに約270度...失速しないよう,やや浅めに回って立ち上がり重視で慎重に回ります。試合ではありませんが,ターンのラインぎりぎりを狙います。こちらはまあまあ70点ぐらいの出来かな。

その後は普通にS字から最終コーナーを回ってストレートに折り返してきたところでゴール。JAF CUPではここから外周をもう1回ぐるっと走ってくるコースだったようですね。

タイムはこれでやっと46秒4。JAF CUPのPN1クラスで真ん中ぐらい,S1500クラスだと2番手タイム。まあようやっとリハビリが終わったところのご老体にしては上出来かな。


・・・・・・

4本目はイヒさんを横に乗せて走りました。

イヒさんは昔おとーさんが不惑インテ号でミドルのN2を走っていた時のチャンピオンドライバーです。おとーさんがなかなか表彰台に乗れず4位から6位でうろうろしてた時に彼はぶっちぎりのチャンピオンでした。ショップがおとーさんと同じ縁で仲良くさせていだいてますが,元々おとーさんよりもずっと格上のドライバーさんです。

講師に同乗してもらってる感じでドキドキしながらスタート。やはり緊張したのかターンは2本ともうまく決まらず恥ずかしい走りを見せてしまいました。

でもおかげでターンについて貴重な助言をいただきましたし,「久々に怖かったです」と言っていただきました(笑)。以前みっちゃんに助手席に乗ってもらった時も「うわー!」と悲鳴をあげていただけましたが(笑),経験のあるドライバーさんに同乗で怖がってもらえると攻めがいがあるってモンです。「上手いですね」とか言われるよりも「怖かったです」と言ってもらって嬉しいのはやはりSの血でしょうか(笑)。


さて午後からは地区戦レベルのロングコースを走らせてもらえます。コース自体は前回のミドルのコース,そうオニギリの中のクランクを2回通るあの忙しいコースをアレンジして地区戦風にしたもので,なかなか走りごたえがあるというか...午前中からすでに何本も走ってくたびれ気味のご老体にはハッキリ言ってかなり厳しいコース。

しかしM井クンが試走で見事な走りを見せ,1分32秒4というタイムを聞いてしまうと,どうしても,老体にびしびしムチ打ってでもこのタイムに追いつき追い超したくなるんですよね...こうなるとSなのかMなのか分かりませんが...しかしどうにかならんのか,この年甲斐もない負けず嫌いの性(笑)。


ということで額に青筋立てて必死で走り始めますが,やはり1分30秒を超えるコースはしんどい。途中で息が上がってきて,終盤の270度ターンでサイドをちゃんと引けず,しっかり温まったリアタイヤを路面から剥がせずターン失敗。情けねえ(泣)。

しかしターンを大失敗しても1分33秒が出ていたことを知ってちょっとホッとして,最後の4本目はリアのエア圧を調整し,前半は捨てて終盤の270度ターンにさしかかった時にちょうど良いエア圧になるようにして挑戦。

最後にやっとターンがまともに決まって,1分32秒8のタイムが出ました。まだM井君のタイムには0.4秒届いてませんが,もうオッサンにはこれが限界。おそらくこれ以上走ってもタイムは伸びないでしょう。それに家庭の事情があって今日は早めに撤収しないといけません。


さわやかな秋晴れの下をたっぷり1日走って,「お腹いっぱい」とかいうよりもう体力の限界を超えてヘロヘロの状態(笑)。老体にムチを打つと言いますが,ムチを打つにも体力が要るわけで,本当に体力が尽きてしまえば老体に自ら鞭打つこともできません。

しかしながら2012シーズンに向けてのデミ助の準備は順調ですし,走りの感覚もだいぶ元に戻ってきてることを確認できました(まあ元々が大したことはないわけですが)。もう年内は走れませんが,気分良く来年を迎えられそうな走り納めでした。

さあ,後は駆動系のオーバーホールだな。がんばって仕事してしっかり稼ごう!(笑)


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