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遠すぎた表彰台 〜2006年ミドル第5戦〜


さて。

ひょんなことから(笑),家族の監視つきでミドル第5戦を走ることになったおとーさん。
結果はいかに?


・・・・・・


天気予報は「曇のち雨」。午前の降水確率は30%なれど,午後からの降水確率は80%。
つまり,午後からはほぼ間違いなく雨が降ってきて,午後の2本目のタイムアップは望めない。要するに「午前のタイムアタック1本で勝負が決まる!」,という不穏な雰囲気漂う中で名阪スポーツランドに決勝の朝がやって参りました。


普段は滅多に見ないようなハデなカラーリングの競技車両達が,この日を待ちかねたようにぞろぞろとCコースのパドックに集まってきます。


おとーさん達クラブWIZARDのメンバーは,お隣の針インターで集合してから会場に向かいますが,今回の主催者であるTSCOさんは,さすが痒いところに手の届く運営で,団体さんは団体さんでちゃんとガレージ前に集まって場所取りをさせてもらえるという,なかなか粋な計らい。おかげ様でいつもの場所にクラブ員一同集まってスタンバることができました。


荷物を下ろしたりタイヤを換えたり準備する中,時おりパラパラっと雨粒が落ちてきます。
...不穏です。どうせ降るなら中途半端に降らずドバーっと降って,出走順で有利不利がないようにして欲しい...祈るような気持ちで受付を済ませ,本日のコース発表。



Cコース外周逆走をメインに高速部分・低速部分のメリハリのあるTSCOさんらしいコースですが,いつもほどひねった部分がないのは「雨」を意識したせいでしょうか。
サイドを引きそうな部分はコース中盤でパイロンを左に180度回る1ケ所のみ。そこも,場合によってはサイド引かないで走るのもアリ,な感じ。
ストレート部分に関しても,端から端まですっ飛ばす設定ではなく,シケイン的な2本パイロンを間に挟んだテクニカルなものになってる。


いつもは外周が比較的速くインフィールドに入るとガクッと遅くなるおとーさんなので,コース終盤の島回りもヒジョーに気になりますが(前回も島回りが超・遅かったし),外周部分も雨次第でどうなるか分からず,先の見えない状況です。


車検に続いてコース外周を3/4周ほど「試走」ということで走らせてもらえますが,まだ現在のところ路面はドライのためしっかりグリップします。むしろブレーキもスロットルもやや余し気味に走ってしまい,限界がつかめないまま,あっという間に試走終了。


慣熟歩行でも今一つコース攻略がつかめないまま。しかも師匠が来られているのに気がつかず,コースの途中から遅れてクラブのみんなに合流するという大失敗。


そうこうする間にも時おり空から雨粒がパラパラっと落ちてきて,「さあ降るぞ〜」と言わんばかりの空模様。雨の降り出しがいつになるのかが非常に気になって,ひょっとしたら1本目もウェットか?とかいろいろ考えてしまい,コース攻略に集中できません。


そしてそして,本番走行が始まる頃になって,おとーさんの集中力をさらに最大限殺いでくれる「監視団」一行がご到着 ヽ(´ー`)ノ


監視団のみなさまの接待をしていると,気持ちは和みますが,コース攻略どころではありません。いや,家族がわざわざ遠方まで応援に来てくれるというのは,正直,すごくうれしい気持ちもあるんですが,何だか「非日常」的な戦闘の場に「日常」が乱入してきたみたいなカンジで,緊張感や昂揚感が萎えちゃう面があるんですな。


PクラスやN1クラスの走行を見ながら家族と過ごしてて,ヘンに和んじゃう自分自身の精神状態に戸惑うおとーさんですが,そんなことはおかまいなしに走行順は進みます。


さあ,雨への心配だけでなく自分自身の気持ちのコントロールもうまくつかないまま,いったん家族と別れ,いよいよ不惑インテ号に乗り込みます。フロントタイヤはドライ用。セッティングもドライの標準セッティング。さあ,何としてもこの午前のトライアル1本だけである程度のタイムを出さないといけません。
いったん和んでしまった自分の気持ちをもう一度奮い立たせ,イメトレをくり返しながら走行待ちの列に並びます。


昨年のTSCOさん主催のミドル第2戦
前走車のシビックの方が,競技にまだ不慣れな方で,走行終了後ストレートエンドで一休みしちゃって,おとーさんがそれに追いついてしまい赤旗が出て再出走...というハプニングがありました。ところが,今回もおとーさんの前走車はほとんどノーマルのカローラでエントリーされてる初々しい新人さん(ベテランさんだったらスンマセン)。
いや,おとーさんもそんなに速いわけじゃないのでえらそーなことは言えませんが,実は密かにまた赤旗・再出走なんてことにならないか心配しておりましたが...

例外的に,ちゃんと前走車の走行終了を確認してからおとーさんをスタートさせてくれました。
TSCOさん,さすがです。ありがとう \(^-^)/


ということで,一安心しながら走り出したおとーさんですが...

肝心の自分の走りが一安心じゃありませんでした (;´д⊂)
カローラの新人さん,生意気言ってすいませんでした。いつかおとーさんなんかぶっちぎってやって下さい...


まず,ストレートを右方向に走り出し,最終コーナーを右に曲がってそのまま外周を逆方向に左回りでぐるっと回ってくるんですが...

最初のコーナーはノーブレーキでアクセル踏んだままうまく曲がれたものの,その分思ったより速度が乗っていたために,右奥のヘアピン進入でオーバースピードになってしまい痛恨の大アンダー (;´д⊂)

危うくそのまま真っ直ぐコースアウトしそうな勢いでしたが,何とかコース上に留まり,ヘロヘロ状態で何とかラインに復帰。しかし,走り出していきなりで相当のタイムロス。
前回も1本目の2コーナーで大スピンして,いろんな人から「最初の2-3コーナーまでは抑えていかないと」って言われたところだったのに...全然学習能力ないのね。

「うわぁ〜,またやってもうたぁ〜 (;´д⊂)」

と思いつつも本日は「午前中の1本勝負」。無事コース上に留まった以上,あきらめてはいけまへん。気を取り直して全力走行に戻ります。

しかし奥のヘアピンでいったんほとんど止らんばかりに減速した影響で,その後の車速が全く乗りません。得意なはずの外周区間ですが,S字でも全く乗れてない。っていうかライン取り自体を大きく勘違いしたままで走ってる。


勘違いしたまま走ってるおとーさんの図(撮影:hirobot師匠)

外周をぐるっと回ってきて,家族が見ている観覧席前でパイロンを回ります。一応サイドを引きますが,リアが全然ロックせず,そのまま大回りでストレートに出て行きます。

ストレートの途中で2本パイロンのシケインを抜けて,外周S字の方に出て,右回りでストレートに戻ってきて,また同じシケインを逆方向に抜け,インフィールド部分のストレートをイトウ工業方面に向けて走行...このあたりはとりあえず「可もなく不可もなく」っていう程度の走り。

最後にイトウ工業コーナーを島回りで走り,パイロンをすり抜けてストレートに出て終了。
ここも師匠に言われた通り,とにかく縁石ベタベタに乗って小回りに走って無難に切り抜けたカンジ...

・・・・・・

走り出していきなり大チョンボしているため,とてもタイムは出てないだろうと思ってましたが,とりあえず走行終了時点ではベストタイムを更新したらしく,ファンファーレが鳴っているのがかすかに聞こえました。


※嫁さん撮影による一本目の走行ビデオです。
監視団の応援ヤジだらけ(笑)。でもファンファーレで大喜びしてくれてます。



でもこのトップタイム更新のファンファーレは,おとーさんの走行終了後もN2クラスが終わるまで4回鳴り響き...要するに4回抜かれて1本目は5位が確定。トップのHさんまではタイム差1秒弱。

大チョンボしたわりには,その後でよく取り戻した方でしょう...?


師匠にはやはり「前半がぬる過ぎ 何じゃありゃ」と開口一番ご指摘を受けました。
外周S字逆走の際のライン取りも全然違ってる,とのこと。
いや,おっしゃる通りです (;´д⊂)

S字を逆走で立ち上がってくる時は,これまでたいていオニギリ頂点ですぐに左に曲がったり,その後の島回り部分に左ターンで入ったりしていたため,無意識にアウト−イン−インのラインを走ってしまってました。

その後,シビックのSさんにも「今日はもらった!と思いましたよ(笑)」とやはり前半の遅さを指摘され,37すぺっくさんとUさんにも同じことを言われ...

そして,監視団長のmy嫁様にも,

「アンタ前半遅すぎ。何しとったん?半分寝とったん?」
「あそこ(S字)のコーナーは突っ込みが甘いし,あっち(左奥)のコーナーでは全然インにつけてへんやんか,ヘタクソ」
「最後のぐるっと回るところ(島回り)もラインが甘いな」

等々...厳しく監査・ご指導を受けました(笑)。

さすが元・峠屋の嫁です。
その昔,G・ベルガーの大ファンだったというウチの嫁さんが,おとーさんの応援に来なくなったのは,単におとーさんが「遅かったから」,という過去があります ( ̄ー ̄;)


・・・・・・


というところで,前半で大ミスをしたものの後半で何とか取り返して僅差で5位にすべり込み,午後から豪雨になり今回は5位入賞で逃げ切り...という筋書きになるはずでしたが。


降りません...雨。


いや,時々パラパラ降ってはくるんですが,本降りにはならないまま午後の走行を迎えることになりました。路面はドライのままです。


もちろん5位で満足してるわけじゃないし,1本目のミスを挽回できれば十分表彰台のチャンスもあるタイム差だったから,午後の2本目もドライで走れるのはうれしいんですが...何だか気持ちの準備ができてません。昼から雨が降ってきて午前の結果で決定だろうな,って強く思い込んでましたので。


何だか慌しい雰囲気の中,気持ちを切り替えて集中するためにかなり早くから不惑号に乗り込んで,イメトレをくり返します。

「攻めるぞ...攻めるぞ...」

いつものように危ないセリフをつぶやきながらクルマを徐々に進ませ,あと3台,あと2台,あと1台...さあおとーさんの番です。


前走車のカローラさんがノーマルタイヤで一生懸命走ってますが...ほとんど目に入ってません。とにかく「攻める」これだけで頭が一杯の状態。


そして,スターターのお兄さんがこちらに向き直って合図をし,旗を翻します。


「おっしゃー!」


いつものようにわざと大声を出して気合を入れ,走り出します。


しかし...


気合が入り過ぎてるのか,目の前のコーナーだけにとらわれてしまって,いつものように2-3コーナー先を意識して走るということが全然できません。完全に近視眼的な走りになってしまってます。


S字の逆走も,今度は真っ直ぐに突っ込み過ぎてしまって縁石で飛ばされてしまい,一瞬トラクションが抜けた上に,修正のためスロットルを緩めざるを得ないハメに。


その後の走りも何だかドタバタした「流れ」の全くないその場限りの走りになってしまって...そのまま終了。1本目ほどの大ミスはなかったにもかかわらず,1本目より0.8秒もタイムダウンのみっともない結果 _│ ̄│○ ガックリ


ダメダメです (;´д⊂)


師匠には「攻めて行った結果としてタイムダウンしたなら仕方ない」とフォローしていただきましたが,嫁さんには...

「... (´゚c_,゚` ) プププ 1本目の方がマシやったな」

と笑われました (;´д⊂)


こりゃエライことになったぞぉ...また入賞を逃してしまったかも...
せっかくここまでやって来た監視団の前で入賞逃したら,これまで以上に参戦が厳しくなるかも...((((゜Д゜;))))

とビビリながらその後のN2クラスの結果に耳をそばだてていましたが...結局1本目のタイムでもって何とか6位逃げ切り f(^-^;)

しかし,7位の方まで0.025秒差しかありません。9位シビックのSさんまででも0.3秒差。超僅差,ギリギリの逃げ切りです。あ,危なかったぁ...

その一方で,トップのHさんとは1.5秒差。何でそんなに差がつくかなぁ...
表彰台までは0.5秒...なかなかこの0.5秒が詰められません。
遠いなぁ...表彰台。



6位...定位置です(撮影:hirobot師匠)


ということで,10数年ぶりに名阪SLに降臨したわが嫁さんと,今回が初めてのガキ2名の前で,何とか6位入賞を果して表彰式でも前に呼ばれ,オヤジとして最低限の面目は保つことができましたが,走りの面では非常に課題の大きいイベントとなりました。


ミスをしながらでも6位近辺の定位置にすべり込むことができたのは,去年と比べたら成長っちゃ成長なんでしょうが,これで満足してちゃいけません。


家族が応援(監視)に来てくれた時の時間の過ごし方や気持ちの切り替えが案外難しいことも分かりました。


今回はクラブのみなさんのご協力もあって心配していた事態も起こらず(笑),嫁さん子供もそれなりに楽しく過ごせたようで,次回の鈴鹿にも応援(監視)に行く,と申しております。

今回の走りをみっちり解析,しっかり反省して,次回の鈴鹿では監視団の前で表彰台に乗れるようがんばらないと...少なくとも嫁さんに失笑されないように(笑)。


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