home > diary menu > 2006年 > 12月20日

謎のブレーキトラブル


先日,走り納めに行った際にブレーキがトラブったというのをちょっと書きましたよね。
今回はその顛末です。


そのトラブルの症状というのは,「ブレーキペダルが奥までスコっと入ってしまい,床につく寸前のところでブレーキが利くようになってしまった」というもの。


ペダルを奥まで踏み込めば,一応,ブレーキの利きは問題なく,160ぴー km/hからでもピタッと停まるんですが,微妙な踏み加減のコントロールなんてできないし,ヒール・トゥの回転数も全然合わないしで気持ち悪いことこの上ない。


しかもこのまま放っておいたら症状が悪化してブレーキが利かなくなるんじゃ,という不安もあるし,原因がよく分からない,というのがさらに不安。モノがブレーキだけに怖い怖い。


トラブル発生時の状況はと言うと...
そもそもこの走り納めの10日ぐらい前,左のリアのキャリパーを自分でO/Hしてたんですが,まだちょっとエアが残ってるかなという感じがあったんですよ。それで,走り納め走行中は問題なかったんですが,念のため走行後にエア抜きをしつこくやってたんです。そうすると途中からペダルが上がって来なくなっちゃった...という感じ。


もちろん,以前おとーさんはエア抜き中にエア注入しちゃったことのある人なので,もう1回念を入れてエア抜き施行。でもエアはもう出てこない。ライン・キャリパーのどこからもフルードの漏れはないみたいだし,リザーバの液量も大丈夫。それでもペダルは上がって来ない。

でも不思議なことにエンジンを止めてマスターバックを切ると,ペダルを何回か踏むうちにちゃんとペダルは上にあがって来て,踏み応えもしっかりしてる。エアがらみの症状だったら,マスターを切ってもペダルがぐにゃっとするはずよね?
で,エンジンかけるとまたペダルがすーっと奥に入ってしまう,と。


マスターバックが壊れた?
???(´・ω・`)???


とりあえず走るのは問題なく走るし,ちゃんと停まれるので,様子を見ながら家に帰ります。


次の日の朝,「ああ,あれは夢だったのねー」みたいに自然と直ってるんじゃないかと淡い期待を抱きながらエンジンをかけますが,やっぱりエンジンをかけた途端にペダルはスッと奥に入ってしまいます (;´д⊂)。日頃の行いの悪い者に対して,現実はいつも厳しいのよね。


こういう時に泣きつくのは,もう,ショップの社長しかいません。
泣きながら社長にメールを打ちます...


...ありがたいことに返事はすぐに返って来て,原因はいくつか考えられるけど,リザーバタンク⇔マスターシリンダーの経路が怪しいからマスターシリンダーを開けた方がよかろう,とのこと。ちょうど,ちょっと前に師匠がマスターでトラブったという話を聞いてましたし,その辺りを見てもらういい機会です。
ということで仕事が終わってから高速を飛ばしてショップに行きました。


あいにく社長は所用で出かけておられ,ベテランスタッフの方が対応してくれました。

ところが,ちょっと前にキャリパーを自分でO/Hしたことを話したら,むしろそのキャリパーの方が怪しいのではないか,とのご意見...いや,素人仕事ですから疑われても仕方ありませんな f(^-^;)

ということで,もう一度左リアのキャリパーをバラしていただき,もう一度4輪をしっかりエア抜きしていただいたんですが...





...それだけで,あっさり直ってしまいました \(^-^)/


いや,でもそのスタッフの方も,キャリパーそのものには問題なかった,と証言して下さったので,おとーさんのO/Hがまずかったわけではなさげなんですが...ラインからエアがボコボコ出てきたわけでもなかったようなので,スタッフの方も原因については首をかしげてました。


・・・・・・


ということで,マスターシリンダー方面はいじらずとも直ってしまった不惑インテ号なのですが。
以前にも増してブレーキはしっかり利くし,ペダルのタッチもガッチリ出ました。サイドも「こんなに利くモンだったのか」というぐらいよく利くようになりました。

でも...やっぱり気になる。

あれは一体何だったんだろう...謎のブレーキトラブル...


ネット上でググると似たようなケースがちょくちょくあるようです。

「キャリパーを換えた途端にペダルが奥に入ってしまうようになり,エンジンを切ると元に戻る。いくらエア抜きをしても直らないし,ディーラーでも首をかしげられたが,500kmほど走行するうちに自然と直ってしまった。」

とか,

「エア抜きをしてる時にペダルが戻らなくなりブレーキも利かなくなった。エンジンを切っても症状は同じ。よく調べるとマスターシリンダーの下からフルードが漏れてた。」

とか。


おとーさんのケースも,この最初の方のケースと似ていて,見た限りどこからもフルード漏れは見つからんかった。ただ,1週間ほど経ってもペダルが戻る気配は一向になかったけどね。
どうもこんな感じで,エア抜きを何回もやってるうちに直った,とか,いつの間にか直ったとかいうケースが多く,2番目のケースのようにはっきりしたトラブルが見つかるケースの方が少ない印象。


...うーん,やはり謎か...


でも,その後いろいろ考えてるうちに思い出したんですが...

実は,走り納めの日って雨がぼしょぼしょ降ってて,フルードが湿けるのがイヤなのと,フルードの量がアッパー近くまで十分入ってたので,エア抜きする際に,リザーバのフタをとらずにそのままがすがすエア抜きしたんです。いや,普段はそんなことしませんよ。雨中だったからです。でも,それがアカンかったのか...?

いや,そもそも雨中でエア抜きするのがアホ,とかは言いっこなしよ f(^-^;)。

フタをとらずにエア抜きをしたおかげで,リザーバタンク内が一時的に負圧になり,ペダルが戻った際にマスターシリンダー内にフルードが十分充填されない状態でペダルとマスターシリンダー内の位置が固定されてしまい,それでペダルが奥に入った状態でブレーキが利くようになってしまった,とか?

でも,それだと,エンジンを切った状態で何回か踏むとペダルが元に戻るのが謎...


...というか実はこのおっさん,クルマのブレーキのメカニズムが全然分かってないということがバレバレ...カッコ悪ぅ〜 (;´д⊂)


ということで,どなたかこの哀れなおっさんに種明かしをしていただけませんでしょうか?
f(^-^;)


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