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もう一人ぼっちじゃない


ゴスロリなメンヘルサイトの日記のタイトルみたいで恐縮ですが...(汗)


初代クイント・インテグラで近所の峠を走り始めた頃。

2輪で峠を走ってる友人はいたけど,クルマで一緒に走るツレはおらず,いつも夜中に一人でストップウォッチ片手に走ってた。深夜になると,たま〜にトラックとすれ違うかな,ぐらいの交通量の峠だから,バトルする相手なんてどこにもいなかったし。


もう少し足を伸ばして,関西では有名な峠を走り始めた頃。

走り屋はいっぱいいたけれど,初代インテグラなんて当時の走り屋の中では全くマイナーなクルマだったし,特別速いわけでもなかったので,誰にも相手にされず,やっぱり一人で黙々と走ってた。たまに誰かとバトルになることはあっても,クルマから下りて話をするほどの関係にはならなかった。


一念発起してSWを購入,競技にデビューした頃。

ライセンスをとってたまたま入ったクラブは年若い初心者ばかりの小さな小さなクラブ。最初の1-2戦のうちは一緒にエントリーする仲間がいたけど,すぐに誰も競技に出なくなってしまって,結局競技会ではいつも一人。クラブでお金を出し合ってビデオカメラを購入したはずなのに,一度も自分の走ってる姿を撮ってもらったことはなかった。初めて入賞して前に呼ばれた時も,シリーズ表彰にすべり込んだ時も,一緒に喜んでくれる人はいなかった。クルマのことで悩んでも,困っても,結局一人だった。競技をやめる時だって,誰も引きとめてもくれなかったし。


競技をやめてフツーのオッサンに戻ってから。

それでも走りを忘れられず,スポーツワゴンをいじくってまた夜の峠を走ってたり,海外転勤先でもわざわざスポーツセダンを買って田舎道でサイド引きまくってたり,いつも自分なりに「走って」はいたけれど...なぜかいつも一人。


別に一匹狼を気取るつもりはないけど,おとーさん,ずーっと一人で走ってきたわけ。

いや,そりゃ確かにいろいろ性格に問題はあるけどね。わはははは(泣)。


だから,運転について誰かに指導してもらったこともないし,ライン取りもブレーキングもサイドターンのやり方もクルマのセッティングも,全部我流。

この前の日記に書いた通り,タイヤを減らして減らして,雨の日や雪の日でも走り込んで,勝手にこんなもんだろうと思い込んでた。自分が速いのか遅いのか,上手いのか下手なのか,そんなことは分からない。ただ気の済むまで不安を感じなくなるまでひたすら走るだけ。


...まあ要するに,誰も相手にしてくれないし,一人ですねてひがんでるだけだけどね。


ところが,そんな寂しいオジサマの閉ざした心の扉をそっとノックしたものがあります。
それは...

場末のバーの片隅で知り合った笑顔に陰のあるおネエさまではなくて...

場末の風俗の片隅で知り合った手首に切り傷のいっぱいある女の子でもなくて...

場末の組事務所の片隅で知り合った背中に絵のあるマッチョなアニキでもなくて...
(場末好きだな)

...とある全日本選手が主催されてるジムカーナ練習会でした。


この主催者のS選手は,メット片手にどんどんこちらのクルマの助手席に乗り込んで来られ,走行中,本当に手とり足とりで視線の置き方やコーナーへの進入ラインを教えて下さる。こちらがあれこれ質問すれば,自らの手の内を惜しみなく明かして下さる。練習コースの設定も実によく練られていて,シンプルながら実に奥の深いパイロン配置になっている。


これまでずーっと一人ぼっちで,教習所で免許を取って以来誰にも運転を「教えてもらう」ということのなかったおとーさん,もううれしくってうれしくって,思わず,「アニキ 師匠〜!」と叫んでしまいました。ええ,もちろん勝手に弟子を名乗ってるだけですがね(笑)。


そして先週末,今年度第1回目のこの練習会が開催されました。何と師匠を囲んで泊り込みの新年会付きで!うおお〜!何か中学か高校のクラブの合宿みたいじゃ〜ん! しかも今回は師匠のお友達の全日本選手taroさんも遠征参加されるとのこと。


これまでずーっと一人ぼっちで走ってきたおとーさんにとって,仲間や師匠と酒飲んで,クルマの話をして,また酒飲んで,またクルマの話して,そんな楽しい夜を過ごしたことはありません。つーか,全日本選手の方なんて「雲の上の人達」って感じを以前は持ってたし。それが一緒に酒飲んでバカ話できるなんて...感動 (;´д⊂)

もう楽しくって楽しくって,自分で持っていった焼酎一瓶,全部自分で飲み切ってしまい,途中から記憶も定かでない状態に突入。クルマの話だけではなくいろいろな話に花が咲き,気が付いたらもう日付が変わってました。


翌朝は5時半起き。とっとと寝なきゃ。
もっといつまでも話してたいんだけどなあ...気分はシンデレラ。


ところがみんな酒が入ってるので大変なイビキ合戦で(笑)。そんなデカイ吸排気音立ててたら車検ひっかかるぞ,みんな。因みに師匠は一睡もできなかったらしい。
すまんです>師匠


そして翌日の練習会では,初めてオフィシャルとしてお手伝いをさせていただきました。

パイロンのマーキングしたり,光電管の設置を手伝ったり,スターターやらせていただいたり。

自分もエントラントとして走って,間にオフィシャルして,また走って,って感じだから忙しいのは忙しいけど,走り回りながらふと気が付いたのは,自分が,すごい感動と言うか,感激と言うか,そういう何とも言えない感情の中にいるということ。


何か,タイムなんて,順位なんて,どうでもいい。


だって...すんごい楽しいんだもん。


これまでいつも心のどこかで,自分が上手く走れてるのか,順位がどれくらいなのか,気にしてるところがあったけど...結果はボチボチでいいや。


だって,もう一人ぼっちじゃないから。
師匠やみんなと一緒に走ってるんだから。

一人じゃなく誰かと一緒に走るって,こんなに楽しいことだったんだ。


練習会が終わって撤収して帰る途中,前夜の新年会でtaroさんのおっしゃってた「ジムカーナを長く続けるコツは,無理をせず,マイペースで楽しくやることだよ」という言葉が頭に蘇ってきました。


12年前,たった1シーズンで競技を止めた時は,もちろん結婚を控えていたこともあるけど,一人ぼっちですごく肩に力が入って無理をしていた面があるなあ。勝てなければ競技に出ても仕方ない,競技に出られないなら練習会なんか出ても仕方ない...でも,そんなことないよね。


タイムや順位にこだわらず,無理をしないでボチボチやろう(いや,そりゃ競技だから結果がいいに越したことはないけど)。


大丈夫。
もう一人ぼっちじゃないんだから。
みんなと一緒に走ってるんだから。


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